ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)は3月21日(現地時間)、イタリアの新聞60紙以上に全面広告を出し、新型コロナウイルスの流行と懸命に闘う全ての医療従事者に向けたアルマーニ氏の手紙を掲載した。
掲載先は大手新聞紙の「コリエーレ・デッラ・セラ(Corriere della Sera)」「ラ・レプッブリカ(La Repubblica)」「ラ・スタンパ(La Stampa)」のほか地方紙なども含む。
手紙の中でアルマーニ氏は「皆さんが困難な状況の中、多大な力を尽くしていることに感動しています。皆さんのご苦労の涙を見ると大変に胸が痛みます」と語りかけた。「かつて若いころ、私自身も医師を目指していたこともあり、特に共感するのかもしれません」。
「弊社では皆さんに寄り添いながら全社を挙げてこの現実に対応するつもりです。私の心は、担架を運ぶ人、看護師、医師やこの分野の専門家、すべての皆さんと共にあります」と署名と共に締めくくった。
同社は、3月初めに国内の病院や新型コロナの感染拡大対策に関わる機関に対して125万ユーロ(約1億4750万円)を寄付している。寄付先にはミラノ市内のルイージ・サッコ(Luigi Sacco)病院、サン・ラファエーレ(San Raffaele)病院やローマのラッツァーロ・スパランツァーニ(Lazzaro Spallanzani)病院の研究部門などが含まれる。寄付金はイタリアの国民保護活動支援にも充てられる。