アウトドア・フットウエアブランド「キーン(KEEN)」を展開するキーン・ジャパンは3月19日、全世界で最大10万足のシューズ(約10億円相当)を無償提供するプロジェクトを開始した。同プロジェクトは新型コロナウイルスの感染拡大を受けたもので、休まずに現場で働く人や家族のために頑張っている人にシューズを届ける。開始後すぐに応募が殺到してシステムエラーが生じたため、現在受け付けを一時中断し、25日午前8時以降に再開する予定だ。
応募は「キーン」の公式オンラインストアで受け付ける。紹介したい知り合いや家族をフォーム上でエントリーすると、相手に無償提供クーポンコードを送付。紹介された人はクーポンを利用してシューズを選択する。紹介は1人1回まで。医療関係者やボランティアなど現場で活動する人や自宅勤務ができない人など、困難に立ち向かう家族や知人を支援することができる。日本国内では紹介者、被紹介者ともに日本在住の18歳以上が対象となる。
キーンUSのエリック・バーバンク(Erik Burbank)=ゼネラルマネジャーは「みなさんと一緒に、今シューズを必要とする人たちにシューズを届けることで、ポジティブなインパクトを生み出せると信じている」とコメントした。
今回のプロジェクトは「キーン」による社会貢献活動「キーン・エフェクト」の一環。活動は、ブランドを設立した翌年の2004年に発生したスマトラ沖地震をきっかけにスタートした。当初現地でのマーケティング費用に充てていた約1億円を災害支援として寄付したことから、その後もシューズを通した支援活動などを続けており、これまで約20億円を世界のNPOに寄付してきた。