「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」の人気製品“インテンシブ スキン セラム ファンデーション SPF 40(PA++++)”の発売5周年を記念した「#これが私の美しさ」キャンペーンでアンバサダーに選ばれたエテ(ETE)・オーナーの庄司夏子シェフが、アジアのベスト・パティシエに選ばれた。庄司シェフが受賞するのは、「ヴァローナ社 アジアのベスト・パティシエ賞」。3月24日(日本時間)、オンラインでバーチャルな授賞式が開かれる。ヴァローナ社は、「ファッションにインスパイアされたエレガントな創作は、彼女の完璧主義、ディテールへのこだわり、クリエイティブなビジョンを表している。旬への感謝、妥協のない品質へのこだわり、彫刻のように形作られたフルーツのケーキは、日本料理の芸術性を体現している」と絶賛した。
庄司シェフは2014年、東京・代々木に1日1組、4席のみのレストラン「エテ」をオープン。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の“ダミエ(ブランドの市松模様)”や「シャネル(CHANEL)」の“マトラッセ(キルティングバッグの代表的な模様)”にインスピレーションを得たストロベリーやピーチ、マンゴーのケーキは、1つ1万円。かつて「カルティエ(CARTIER)」がオープンしたコンビニ「カルチエ」で販売したこともあるが、なかなか手に入らない垂涎の一品だ。
「ボビイ ブラウン」のアンバサダー就任に際したの「WWD JAPAN.com」のインタビューで庄司シェフは、「脳みそは、99.9%仕事のことを考えている。1日1組だからこそ、朝の仕入れから、メニューとワイン選び、お客さまを出迎えるときの服装とメイク、ケーキ、新作、イベントなど、脳みそは日々、大変なことになっている。女性をお迎えするとき、私はお客様よりキレイじゃダメ。逆に男性を接客するときは、キレイな方が良い。24歳で『エテ』をオープンした時、私の周りには向かい風しか吹いてなかった。業界からは『若い女性に、何ができるんだ?』と思われたし、金融機関からお金を借りるのも大変。結果、小さな規模からじゃないと始められなかった。“さっさと”有名になりたかった。人前で話すのは苦手だけれど、1つ1万円のマンゴータルトの取材だけは断らなかったのは、有名になるため。『エテ』というレストランのため、遠回りしたくなかった」とこれまでを語る。1万円のタルトは、「当時は皆無でバッシングも多かった。今でも1万円の価値を提供し続けるのは、大変なこと。私の仕事は、1回でも失敗したら、叩かれて、一瞬で終わってしまう。1日1日、1営業1営業、1人1人のお客様が命で、『失敗したら、死ぬ』と本気で思っているのは、私の強さ」と続ける。
ケーキのインスピレーション源は常にファッションだが、ファッション&ビューティのアンバサダー就任は、今回が初めて。「99.9%仕事なら、アンバサダー就任は迷ったのでは?」と聞くと、「『ボビイ ブラウン』は、いろんな女性が使っているブランド。オーナーでもある第一線の女性シェフという存在を知っていただけると思った」という。周囲を見渡すと「ボビイ ブラウン」を使う女性は案外多く、「ということは、プロが求めている基準を満たしているんだと思った」と振り返った。