KADOKAWAは3月27日、シルバーテツヤ初のフォトエッセイ「テツヤ85歳、孫の服を着てみたら思ったよりイケてた。」(1400円)を出版した。85歳のおじいちゃんが「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」や「リック・オウエンス(RICK OWENS)」を着こなす姿を公開したインスタグラムアカウントが話題となり書籍化に至った。
コーディネートは孫の洋服とシルバーテツヤ自身の私物で構成される。ブルーのセットアップを着て農具のくわを担いだルックやハーフパンツにももひきを合わせたスタイルで、秋田の田舎の風景をバックにポーズを決めた。そのほか書籍には「ロエベ(LOEWE)」「ヴェトモン(VETEMENTS)」「マリーン セル(MARINE SERRE)」「クードス(KUDOS)」などのアイテムが登場し、シルバーテツヤのインタビューをはじめ、孫が語る舞台裏や祖父との思い出が収録されている。
国内外を問わず14万人のフォロワーを抱える同アカウントは、シルバーテツヤの孫であるクドウナオヤが故郷に帰省した際に、祖父に自分の服を着せて写真を撮ったことをきっかけに開設。田舎のおじいちゃんとハイファッションのギャップが話題となった。昨年9月の敬老の日には東京・表参道で写真展を開催し、1週間で4000人が訪れた。
今回の仕掛け人でもあるクドウは「当初は、おじいちゃんが僕の服を着ると面白おかしい感じになるかと思っていましたが、予想外にかっこよく着こなされてしまいました。おじいちゃんが元教師ということもあり、インスタのコメント欄には元教え子さんからもコメントをいただきます」と話す。また、シルバーテツヤの名前の由来については「いわゆる老人を意味する“シルバー”をおじいちゃんの名前の前に冠してみました。“シルバー=いたわらなければいけない老人”という固定観念をかっこよく変えられたら面白いな、という思いも込めています」と語った。