※この記事は2019年9月13日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
LINEよりメッセンジャー
エキサイティングでもありますが、ニューヨーク出張は疲れます(笑)。毎回頭皮が硬くなるのは、このNY出張です。夏の時差は13時間。昼夜が逆転するので到着して数日はかなりツラいし、夜9時くらいになると日本からメールが続々届き、それらに返信し続けるといつまでも寝られないというのもシンドい(苦笑)。でも一番大変なのは、ニューヨーカーのスピードに食らいつくことです。
アメリカンブランドのPRの皆さんは、マジで尊敬します。上のような生活を毎日送っているワケだし、何よりメッセンジャーを使ってのコミュニケーションがエグい(驚)。ニューヨークブランドで3年くらい働いたら、誰でもスマホが早打ちできるようになると思います。コレクション期間中も、朝から晩まで、彼女たちはず〜っとメッセンジャーで本国スタッフとやり取り。テニスや卓球の終わらぬラリーを繰り返しているようです。
日本の皆さん、特にファッション業界では、メッセンジャー、あまり馴染みがないでしょうか?でも今、30代のアントレプレナー、20代の若手起業家を中心に、ビジネス・コミュニケーションはメッセンジャーという流れが顕在化していると思います。LINEじゃありません。マンツーのやり取りも、グループトークも、メッセンジャーです。デジタルに主軸を置き新たな方々と出会うようになって、僕のコミュニケーションもLINEが6割、メッセンジャーが4割くらいになりました。
なぜ若手起業家、特に片足をデジタルの世界に突っ込んでいるアントレプレナーは、メッセンジャーなのでしょうか?不思議に思い、僕にとってのデジタル版ウィキペディア、会社で隣の席のデジタルマーケティング部部長に聞いてみますと(笑)、「なんでだろう?あなたたちとのコミュニケーションは、LINEを使うほどプライベートじゃないんです、っていう気持ちの表れかもしれません」と話していましたが、そうなのかな(笑)?確かにメッセンジャーはフェイスブックに紐づいているから本名だし、スタンプは多くないですもんね。LINEよりビジネス向きなのかもしれません。
「郷に入れば、郷に従え」と言われます。ということで皆さん、コミュニケーションにメッセンジャーを導入してみては、いかがでしょうか?何か新しい発見があり、若手起業家の世界に近づけるかもしれません。
メッセンジャーを始めて思うのは、このSNSでのやり取り、LINEに比べると既読スルー、既読放置が少ないのかな、と思います。皆、レスがめちゃくちゃ早い(笑)。ファッション業界人に停滞している人が多いのに比べ、彼らがグングン前進しているのは、そんなところに理由があるのかも?と思います。
さぁ、今すぐフェイスブックでつながって、メッセンジャーをスタートしましょう。あ、フェイスブックで友だち承認されても、お礼のメッセンジャーは要りませんよ(笑)。
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