ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)はラルフ ローレン企業基金(Ralph Lauren Corporate Foundation)を通じて1000万ドル(約11億円)の寄付を決めた。同社と協力関係にある、新型コロナウィルス感染症拡大の危機に立ち向かう企業や団体、地域コミュニティーなどに、手を差し伸べる。
ナイキ(NIKE)、フェィスブック(FACEBOOK)など米大手企業が相次ぎ寄付を行っているが、それに続く形だ。
寄付金は以下の支援に活用される予定だという。
・緊急支援基金(Emergency Assistance Foundation, Inc.)を通じたラルフ ローレンの従業員への緊急資金援助
・WHO(世界保健機関)COVID-19連帯対応基金(COVID-19 Solidarity Response Fund)を通じた同感染症の予防、検査や対応など世界的取り組みの支援
・ピンク・ポニー基金(Pink Pony Fund)を通じ、このような状況下で特に困難に面しているがん患者の支援
・アメリカファッションデザイナー協議会ヴォーグファッション基金(Council of Fashion Designers of America/Vogue Fashion Fund)を通じ、同感染症拡大の影響を受けている米ファッション界の支援
同社はマスクや防護服の生産にも協力を始めており、米国内にある同社の製造協力企業でこれまでに防護服2万5000着、マスク25万枚を生産している。
ニューバランス(NEW BALANCE)もニューバランス基金(New Balance Foundation)を通じて200万ドル(約2億2000万円)の寄付を表明した。世界最大のクラウドファンディング「グローバルギビング(Global Giving)」を通じた世界の恵まれない地域等への支援のほか、米国全土のフードバンクや地域コミュニティーを支援する団体や、同基金ネットワークの慈善団体などに寄付される。今回の寄付は、ニューバランス基金が2020年に予定している通年の寄付約700万ドル(約7億7000万円)に追加して支払われる。
一方イタリアでは、ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)が寄付の追加を決定した。同社はすでにミラノとローマの病院などに125万ユーロ(約1億4750万円)の寄付を表明していたが、追加でベルガモやピアチェンツァ、トスカーナの病院にも75万ユーロ(約8850万円)寄付する。これにより寄付の総額は200万ユーロ(約2億3600万円)になる。同社はイタリア4カ所の自社工場で防護服を生産する計画を発表するなど、さまざまな形での支援を続けている。
「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の創業者、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)はビジネスパートナーのジャンカルロ・ジャンメッティ(Giancarlo Giammetti)と共に100万ユーロ(約1億1800万円)をローマの病院に寄付する。同病院は3月末に新型コロナ感染症患者専用のコロンバスCovid 2病棟を新設したばかり。
ヴァレンティノやバルマン(BALMAIN)を傘下に抱えるカタール拠点のメイフーラ(MAYFOOLA)は、ミラノのサッコ病院の集中治療室に100万ユーロ(約1億1800万円)を、イタリア市民保護局に100万ユーロ(約1億1800万円)を寄付した。