ファッション
連載 齊藤孝浩の業界のミカタ

秋で稼ぎ、夏に儲からない「ユニクロ」の国内事業 齊藤孝浩のファッション業界のミカタVol.8

有料会員限定記事

 企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回はファーストリテイリングの2019年8月期決算にみる「ユニクロ」の課題を2回に分けて解説する。(この記事はWWDジャパン2019年11月11日号からの抜粋です)

 今回と次回はファーストリテイリングの2019年8月期決算の注目ポイントを紹介します。19年8月期は、国内ユニクロ事業が増収減益ながら、海外ユニクロ事業とGU事業がけん引して増収増益の結果でした。しかし、インディテックスの背中を追って早期にグループ年商3兆円を突破したい同社からすると、スピードは減速しているようです。

 私は累計数値だけではなく四半期ごとの数字も見ます。2月や8月が期末となる小売業は四半期ごとに見ると、シーズンごとの儲け方の違いが分かるからです。実はグローバルSPAのここに一番注目しています。

国内ユニクロ事業、インディテックス、H&Mの四半期ごとの売上高&営業利益

この続きを読むには…
残り2797⽂字, 画像8枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。