ドイツ発ラグジュアリーライフスタイルブランド「MCM」の2020年春夏コレクションは、“From Munich Disco To Berlin Techno”がテーマだ。これは、1976年のブランド誕生から現在までの音楽史の重要な瞬間を称えながら、ブランドの軌跡をたどるというもの。「MCM」のダーク・ショーンベルガー(Dirk Schonberger)グローバル・クリエイティブ・オフィサーは、ミュンヘンのディスコ全盛期のスタイルやルックス、テクスチャー、ムード、アティチュードなどを、現在のベルリンで見られるコンテンポラリーなアートシーンやクラブカルチャーのスタイルに落とし込んだ。そんな「MCM」の最新コレクションから今回ピックアップするのは、ヘリテージやクラフツマンシップに根付いたシックなコレクションだ。若者に好まれる従来のパブリックイメージとは一線を画し、バランスと繊細さを兼ね備えたデザインには、モダンな雰囲気さえ漂う。大人のための新しいバッグコレクションを紹介する。
つややかなパテントレザーからなめらかなプレミアムレザーまで、エレガントなレザーの質感に光沢感のある金具が都会的な印象を与える“ミラノ(MILANO)”シリーズは、イタリアのスタイルと建築に着想を得てデザインされた。全てのアイテムがイタリア製。同系色で主張し過ぎないようにあしらわれた“ハーフMCMロゴ” が特徴的だ。ワントーンはもちろん、グラデーションのモデルなど、色使いもユニーク。“モダンMCM”の象徴的なシリーズとなっている。
大人のスタイルにマッチする
“ソフト ベルリン”と
“クラックドレザー”
ヘリテージブランドとして旅行用トランクを作ってきた「MCM」が、その技術はそのままに、現代のスタイルにアップデートしたシリーズが“ソフト ベルリン(SOFT BERLIN)”だ。丸みを帯びたシルエットや、透明なボディの内側にポーチポケットを配すアイデアなど、より洗練さとモダン性をもって旅行用トランクを再解釈。使い込むほどに現れる味わい深い質感を楽しめる。ブランドのアイコン的な柄“ヴィセトス”も主張し過ぎず、大人のスタイルにもマッチする。
大人の男性にオススメしたいのが、カウハイドレザーにクラック加工を施した“クラックドレザー(CRACKED LEATHER)”だ。なめらかな風合いながら丈夫さも兼ね備えているため、日常使いから小旅行までさまざまなシーンで活用できる。コーディネートを問わず幅広く使える“クラシック”シリーズのトートバッグや、ミリタリーで使用される軍事用リュックサックの要素を取り入れた“ブランデンブルク”シリーズなどがラインアップする。
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今回フォーカスした“ミラノ”と“ソフト ベルリン”“クラックド レザー”シリーズに加え、スタッズがアクセントになった“パトリシア”シリーズや、アーカイブスタイルを近代的にアップデートした“エッセンシャル”シリーズも大人の女性に持って欲しい。
伊勢丹に常設コーナーをオープン
「MCM」は昨年9月に伊勢丹新宿本店本館1階にウィメンズコーナーを、今年2月に同店メンズ館1階にメンズコーナーをオープンした。“ヴィセトス”を落ち着いたカラーリングに落とし込んだ上品なアイテムをセレクトするほか、「フェノメノン」とのコラボレーションライン“MCM バイ フェノメノン(MCM BY PHENOMENON)”の限定トートバッグを販売するなど、ココでしか買えない商品もそろう。ゆくゆくはレディ・トゥ・ウエアのコーナーも出店し、ブランドの世界観を見せていきたい考えだ。
事前に施設ホームページなどをご確認ください。
MCM 銀座 HAUS 1
03-5524-7177