ファッション

水の使用量を削減 染色しないアパレルを三陽商会と伊勢谷友介のリバースプロジェクトが発売

 伊勢谷友介が代表を務めるリバースプロジェクトは、三陽商会が展開する「エス エッセンシャルズ(S. ESSENTIALS)」とのコラボレーションライン“エス・スタンダード(S・STANDARD)”をスタートさせた。2020年春夏シーズンでは“エッセンシャルウォーター”をテーマに、染色しない生成りの美しさを表現したシャツやワンピースを企画した。3月下旬から「エス エッセンシャルズ」の都内4店舗と公式オンラインストアで取り扱いを開始している。価格帯は2万〜2万9000円。

 同シーズンでは、洋服の生産プロセスの中でも環境負荷を高める一因となっている水の大量使用に着目した。全工程で使用する水のうち85%を染色で使用することから、あえて染色しないオーガニックコットンのアイテムをそろえる。細い糸を高密度に織ることで、やぼったさを抑えてハリ感と上品な表情を表現した。人工的な色彩の多い都会の中で映える“ビビッドな生成り”を目指して、熟練の技術者を擁する国内の工場で生産を行う。

 また「エス エッセンシャルズ」はコラボレーションに連動し、大きさや形の問題で使われずに眠っていた宝石をアップサイクルした宝石染めのアイテムを発売する。宝石を細かく砕いて染料化し、染色後の排水を透明にする特殊技術を使って染め上げた。ピンクトルマリンやラピスラズリを使用したシャツドレスとブラウスをラインアップする。

 今回のコラボレーションは、社会課題を解決することを目指し活動するリバースプロジェクトと、地球環境に配慮した“素材”“デザイン”“縫製”にこだわる「エス エッセンシャルズ」によるもの。特設サイトでは、リバースプロジェクトの代表を務める伊勢谷友介が取り組みへの思いを語るムービーを公開している。

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