近年サステナビリティに取り組むビューティ企業が増える中で、水資源の保護に注目した“ウオーターレスビューティ”が話題を呼んでいる。国際連合の調査によると、2025年までに18億人が水不足に悩む国や地域に住み、30年までに全人口の約半分が水ストレス(1年間における1人当たりの水使用可能量が1700tを下回る状態)に直面するという。スキンケアをはじめ処方の大部分を水が担う化粧品は、多くの水を消費することは言うまでもない。(この記事はWWDビューティ2020年4月2日号からの抜粋です)
“ウオーターレスビューティ”ブランドとは1.処方の水分量を減らす、2.製造の過程で水の量を減らす、3.製品を使用する際に必要な水の量を減らす、のいずれかを掲げるものを指す。1.の場合は製品を粉や固形にすることが多く、パッケージも簡易なもので良かったり、重量も減り輸送にかかる燃料を抑えることができる。また、防腐剤の量も少なく済んだり、高濃度の処方をかなえるとうたうブランドもある。2.の場合は排水として流れるケミカルの量も減らすことができたりと、それぞれメリットも多岐にわたる。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。