ファッション

サステナブルを「積み立て」と表現した女性のハナシ エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年12月5日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

サステナブルを「積み立て」と表現した女性のハナシ

 「WWDジャパン」11月25日号のサステナブル特集は、担当記者がものすごーく頑張ったと思いますが、それでもやっぱり難しいし、正直“自分ごと化”しづらかったですね。頭ではわかっているし、否定するつもりなんて毛頭ないんです。ただ、日々忙しいと意識は後回しになって、それを指摘されると「ごめんなさい」って謝りたくなってしまう。それが、今現在のファッション界の社会的価値観との向き合い方なのかな、と思っています。ダイバーシティーやサステナブルをどう伝えて“自分ごと化”していくし、していただくのか?私たちの大きな挑戦です。

  そんな中先日、「ヴェリィ(VERY)」の対談でクリス・ウェブ佳子さんとサステナブルについて語り合う機会がありました。で、思わず「上手い!」と叫び、「その言葉、これから使っても良いですか?」とお願いして、快く「使っていいよー(笑)」とお許しを得たのが、「『掛け捨て』じゃなくて、『積み立て』のファッション」という言葉。洋服をシーズンごとに取り替える「掛け捨て」ではなく、1着1着そろえていく「積み立て」のファッションを心掛けているとおっしゃるのです。

 「あぁ、彼女はサステナブルが『自分ごと化』できているなぁ」、心からそう思いました。「積み立て」「掛け捨て」は、子どもの将来を考え、まさに「積み立て」や「掛け捨て」保険を支払ってきた佳子サンらしく、ご自身の生活や人生、言葉と、サステナブルが自然にリンクしていることを感じたのです。

 コレだよ、コレ。私たちが皆さんと一緒に考えたいのは、どうすれば業界全体が、それぞれが、佳子サンのようにサステナブルを自分の言葉で自分らしく表現することで、日々の生活の1要素としてミックス出来るか、なのです。

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