ビューティ

その後のアイシャドウ男子 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年10月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

その後のアイシャドウ男子

 アイシャドウ男子は継続中です。洗顔後の毎日をお伝えさせていただきますと、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」の化粧水、「アルマーニ メン(ARMANI MEN)」の乳液ときた後に、「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」でベースメイク。「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」のマスカラで眉毛を塗った後、「RMK」か「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」もしくは「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)」で目の周りをキラキラにするのがマイブーム。仕上げは「ウズ バイ フローフシ(UZU BY FLOWFUSHI)」のリップトリートメントとなっております。この間、所要時間は10分ジャスト。「シャネル(CHANEL)」のネイルを左右で塗り替え、両手を広げて写真に収まります。これ以上時間をかけないのは、男子としてのプライド(謎)、ブランドミックスは「WWDジャパン」の記者としての意地であります(笑)。次は、「アディクション(ADDICTION)」ですね、絶対。新クリエイティブ・ディレクターによる発表会に伺えなかったのが、マジで心残りです。

 と引き続きビューティにハマっている今日この頃。海外出張も多かったので「セフォラ( SEPHORA)」に行くのがすっかり楽しくなりましたが、「ビューティ業界って、店頭がすでにインクルージョン(包摂・包括性)でダイバーシティー(多様性)だなぁ」と痛感しています。

  例えば、ニューヨーク、タイムズスクエアの「セフォラ」では、レジの後ろにダイバーシティーを賛美する巨大なメッセージボード。ロサンゼルスの店舗では、ドラァグクイーンによるメチャクチャカラフルなマルチパレットがホリデーシーズンの目玉商品です。各ブランドによる店頭のビジュアルに男性が混じっているのは、もうほとんど驚かなくなりました。特に新興ブランドは、その傾向が顕著です。そして世界中の店舗には、ゲイの美容部員。売っているブランドも、それが置かれている空間も、売っている販売員もカラフルです。

 パクリブランドが続々現れるくらい大人気のアメリカンブランド「グロシエ(GLOSSIER)」は、インスタグラムに「グロシエ ボーイフレンズ(glossierboyfriends)という公式アカウントを有しています。後輩に教えてもらったこのアカウントが、実に面白い。その名の通り、「グロシエ」でコスメ選びに夢中な女性のボーイフレンドの写真を投稿しています。ヒマそうにスマホをいじっていたり、からかい半分で化粧品を試したり、“実験台”になっていたり、勇気を持ってトライしてみたり、コスメ選びに付き合わされたことのある男性なら「分かる分かる」というシーンを撮影・アップしたり、リポストしているのです。

  彼らは、メンズビューティにハマらないかもしれないし、ましてやミレニアルピンク色の「グロシエ」は、ハードルが高いかもしれません。でもこの、「みんな、おいでよ」感、好きです。店内に入るだけで緊張してしまい、商品なんて怖れおおくて触れない空気感を醸し出しがちなファッションの世界とは一線を画しています。

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