ファッション

「ブライトリング」が日本版ECをスタート 時計業界のEC化は進むか?

 スイスの時計ブランド「ブライトリング(BREITLING)」は4月2日に、日本でのオンラインストアをオープンした。3月末に発売したEC限定モデルの“トップタイム リミテッドエディション”(54万円)やストラップを販売している。ブライトリング・ジャパンの谷口真愛プレスは「今後、新作の時計も順次発売する」と話す。「ブライトリング」は現在スイス、アメリカ、英国、中国、日本でEC販売を行っており、「今後も拡大を図る」という。

 この週末も各地で外出自粛が要請される中、ECは閉塞感打破の一手だ。しかし、時計業界は一筋縄ではいかない。“卸先とのバッティング問題”があるからだ。「ブライトリング」も現状、ECで販売する時計は1モデルのみだ。では先行する国はどうか?広大な国土を持つアメリカは、日本のようにどこに住んでいても1時間圏内で実機を見られる環境になく、コピー商品が横行する中国では偽物をつかまされないために公式ECで購入したいなど、さまざまなお国事情が絡んでいる。

 新年度の始まりは、時計需要が高まるシーズンだ。鬱屈とした雰囲気を打ち破ろうと購買意欲も高まるかもしれない。そんなとき、新客獲得のためには一つでも多くのチャネルがあった方がいい。もちろん高額品を実際に目にしたり触れたりせずに購入することのハードルはあるが、既得権の保守にとらわれず、ピンチはチャンスととらえて、業界全体が“壁”を乗り越えることが発展につながるはずだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。