ファッション

ルックスオティカのトップがミラノの病院に10億円寄付 従業員の新型コロナ対策サポートも

 世界最大のアイウエア企業であるイタリアのエシロールルックスオティカのレオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=エグゼクティブ・チェアマンは自身の財団を通して、ミラノに新設される病院に1000万ユーロ(約10億円)を寄付した。

 ルックスオティカグループは、新型コロナウイルス感染拡大に影響を受けている従業員をサポートする取り組みも導入している。イタリアは3月9日から全土のロックダウン(封鎖)に踏み切ったことで国民が厳しい行動制限を強いられており、企業活動も支障を来たしている。同社は、この影響によるレイオフ(一時解雇)の期間中、イタリアの工場で働く全従業員に毎月500ユーロ(約6万円)を支給するとしている。また、新型コロナウイルスに感染して欠勤した従業員に対して、期末の賞与のカットは行わないことを労働組合と合意した。また、役員は従業員との連帯を示して給与を自主返納しており、フランチェスコ・ミレリ(Francesco Milleri)最高経営責任者は自身の給与の50%減額を決めた。

 エシロールルックスオティカの2019年12月期の売上高は前期比7.4%増の173億ユーロ(約2兆円)、純利益は同9.2%増の19億ユーロ(約2200億円)の増収増益だった。今期は新型コロナウイルス感染拡大が深刻化する中で、ヨーロッパや北米の売り上げに陰りが出始めており、第2四半期の業績に影響を及ぼしそうだ。

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