※この記事は2019年11月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
フェイスブック、ナメてました
今週、ビューティ系テック企業のイベントに登壇し、未来のメディア&ブランド・コミュニケーションについて考えるトークセッションに参加させていただきます。先週末は、その顔合わせのディナー会。デジタル編集者ではありますが、正直テックは詳しくありません(苦笑)。出席者はD2Cブランド、ウェブサイト、デジタルメディアのバイイングアドバイスなどを生業としており、正直アウェイです。今週、どんな化学変化が起こるのか、楽しみです。
で、「やっぱりテック系は違うな〜」と思ったのが、会食終了後、テーブルをご一緒にした皆さんから続々、フェイスブックの友達申請が届いたことです。早い人は、解散して10分後!!当日中にさらに2人、朝起きたら別の2人からも友達申請が届いています。なんというアクションの早さでしょう。「ご飯行こうよ〜、絶対」と約束しても、そんな機会はなかなか訪れず、毎年「今年こそ!!」を繰り返しているファッション業界との違いを感じました。自戒も込めて、であります。
翌日、社内のテック系SEであり、僕がつながっている友人の中でもっともフェイスブックにアクティブな同僚に、「どうして、テックの皆さんはフェイスブックなの?」と聞いてみました。すると彼は、「フェイスブックが一番、『こんな投稿をしなくちゃ』というプレッシャーが少ないんです」と教えてくれたのです。
なるほど。確かにインフルエンサーが多数存在するインスタグラムとツイッターには、「こんな投稿をすればバズるだろう」という思惑や、「このアカウントでは、こんな投稿をしなくちゃ」なんてプレッシャーが薄く存在します。それに比べるとフェイスブックってフリーダム。質問を投げかけたSEなんて、マジで徒然日記にも満たない、取り留めのない雑感をアップしていて、案外それを見るのが楽しかったりしています。正直、「オジさん・オバさんのSNS」とナメてました、ワタクシ。反省です。
そう考えると、それぞれのSNSは、うまいこと住み分け進化しているものです。体験に基づく情報シェアのインスタグラム、140文字でオピニオンを発信するツイッター、そんな呪縛やプレッシャーから解放された本音のフェイスブック、がっつり語りたい時のnote。このあたりは、うまく使い分けられると良いのかもしれません。
余談ですが、このEditors’ Letter、過去のお手紙を「WWD JAPAN.com」にアップし始めましたが、来年以降はnoteにも展開しようとデジタルマーケティング部と相談しております。皆さま、いかがでしょうか?さまざまな場所でセミナーをしていると、まだまだ業界人のnote認知率は低い様子です。これを機に、ともにnoteの世界にも飛び込んでみませんか?
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