新型コロナウイルスによるパンデミックの中、歌手であり俳優のレディー・ガガ(Lady Gaga)は6日、世界保健機関(WORLD HEALTH ORGANIZATION. 以下、WHO)の会見で18日20時(日本時間は19日9時)にバーチャルコンサートを行うと発表した。
「ワン・ワールド:トゥギャザー・アット・ホーム(One World: Together At Home)」と題したコンサートは、WHOや「グローバル・シチズン(Global Citizen)」と連携して準備。アメリカの大手テレビABCやNBC、CBSおよびその他の国際放送局で放映予定だ。グローバル・シチズンは国際的な貧困問題に取り組む団体で、これまでにもチャリティーライブなど国際支援を目的とするアクションを起こしてきた。
出演者は企画者のガガ本人をはじめ、エルトン・ジョン(Elton John)、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)、リゾ(Lizzo)、クリス・マーティン(Chris Martin)、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)、ジョン・レジェンド(John Legend)、デビット・ベッカム(David Beckham)、イドリス・エルバ(Idris Elba) ら。
会見でガガはWHOの「COVID-19連帯対応基金(Solidarity Response Fund)」にいくつかのグローバル企業から寄付金3500万ドル(約37億円)を集めるための手助けをしたことも明かした。このコンサートは募金活動を目的としたものではなく、新型コロナウイルス拡大防止のために第一線で働く人や医療従事者を称える場を作りたいとの願いから企画したという。「このパンデミックは大惨事です。世界中のヘルスケアに携わる方々、第一線でウイルスと戦っている方々に感謝しています。同時に、体調を崩されている皆様に祈りを捧げます」と語った。
ユーチューブ、インスタグラム、ツイッター、フェイスブックなど複数のSNSでもライブストリーミング配信されるため、日本でも視聴可能だ。
また会見の同日、ガガはコンサートの司会を務めるジミー・ファロン(Jimmy Fallon)、ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)、スティーブン・コルベア(Stephen Colbert)それぞれのユーチューブチャンネルに出演し、プロモーションとともに思いの丈を語った。「『みんないっしょに頑張ろう』と言う趣旨のメッセージは素敵に聞こえる反面、私たちの状況はそれぞれ違うということを考えなければいけない。同じコロナという状況に対して私が戦っているものと、世界中の女性が面している問題は全く違う。例えば、虐待されている人。子どものいる人。仕事を失った人。自分や家族を養えない人。危機的状況にありながらも助けを求められない女性が世界中に多く存在する。そして、私は彼女たちの戦いに参戦したい」。