「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」はベストセラーファンデーション「インテンシブ スキン セラム ファンデーション SPF 40(PA++++)」の発売5周年を記念し、あらゆる女性が自身の魅力に自信を持てるようにという願いを込めたキャンペーン「#これが私の美しさ」をスタートした。キャンペーンの一環として、さまざまな分野で活躍し、このメッセージを体現した女性をアンバサダーに起用した。その一人に選ばれたフラワーアーティストのリョウ・リレイはファッション業界でキャリアをスタートし、独学でフラワーアレンジメントを学んだ後、独立。「洋服のコーディネートを組むように花をアレンジする」といったファッションの経験を生かした作品は幅広い層から高く評価され、現在はウエディングから、ファッションやビューティブランドのイベントのデコレーション、さらにはレッスンまで多岐に渡って活動する。そんなリョウ氏に、フラワーアレンジメントや美について聞いた。
WWD:フラワーアーティストを目指したきっかけは?
リョウ・リレイ=フラワーアーティスト(以下、リョウ):自分が結婚式を挙げるときに満足いくフラワーデコレーションが見つからず、自分でプロデュースしたのがきっかけです。
WWD:元々はファッション業界で働いていた。
リョウ:そうですね。元々ファッションが好きで、アパレルの販売職をしていました。お客さまに寄り添った商品提案を考えることがとても好きなんです。お花も一緒ですね。その人にとって一番似合う花の色や空間の色合わせを心がけています。洋服にしろ、お花にしろ、女性をより美しくする仕事がしたくて、この道を選びました。
WWD:全く別の業界に転職することにためらいはなかった?
リョウ:全くなかったですね。ただ、今までは値段が付いた“モノ”を売っていて、今度はデザインを売るということだったので、色々思考を変える必要はありました。でも、「何事もやってみないとわからないよね」という感じで、どうにかなるかと考えていました。
WWD:ファッションの仕事を辞めて、フラワーアレンジメントが仕事になるまではどのくらいかかった?
リョウ:全くのゼロからのスタートで独学だったんですが、幸い3カ月で仕事になりました。ウエディングから始めて、今は結婚式以外のディスプレーやイベントのデコレーションなどの仕事も増えています。
WWD:フラワーアレンジメントは華やかに見えて、大変なこともあるはず。ここまでモチベーションを保てたのは?
リョウ:お客さまの喜ぶ顔が見たいという一心だけでした。正直大変な仕事で体力的にもきつく、「好き」だけではやっていけない。自分がデザインしたブーケを渡したときに、新婦さんが泣いて喜ぶ顔を見るのがうれしくて、その感動があって18年も続けられたのだと思います。人の幸せに携われることこそ、幸せだと思います。
WWD:花の美しさとは?
リョウ:正面が美しいものもあれば、横から見て美しいものもある。それぞれ個性があり、美しい。あとは生命力。その力強さがお花そのものの美しさなのかなと感じています。また、お花を見たら癒されますし、お花を貰って不幸になる人はいないですよね?存在そのもので人を幸せにできる。それも魅力です。
WWD:今回「ボビイ ブラウン」のアンバサダーに選ばれた。
リョウ:今の年齢で選ばれたのはとてもうれしかったです。また、メイクの力に改めて気付かされました。自分でも毎日メイクしていますが、メイクを少し変えるだけで女性は別人になれる。外見だけでなく、中からも変わるパワーを与えます。そのパワーはきっと、周りの人もハッピーにできるのではと思います。
WWD:自分の中のモットーは?
リョウ:自分が楽しんで仕事をしないと、人には絶対に伝わらない。何事に対しても「これでいい」ではなく、「これがいい」というように考えています。昔からそういう性格でした。またスタッフには「100%自分が努力したものしか出さないで」と言い続けています。中途半端なものをスタッフが見せに来たときに「この商品に(店頭と)同じ金額を払える?」と聞くと、大抵みんな戸惑います(笑)。プロはお金をいただいているので、全力を注ぐのは当たり前です。
WWD:「ボビイ ブラウン」は今回、全ての女性に自身の魅力に自信を持ってもらうようなキャンペーンを打ち出している。なかなか自信が持てない女性に対してアドバイスするとしたら?
リョウ:自分の可能性は自分でしか決められないと思います。誰かが引き上げてくれるわけでもない。自分の可能性を自分で制限してしまうのは非常にもったいないですね。また何事もやらずに後悔するよりは、やってみて後悔の方が良いと思います。私も仕事を始めたときに未来のビジョンは決まっておらず、とにかくやるべきことをコツコツ続けてきました。大きな目標がなくとも、自分が今やりたいことに対して素直に進めば良いと思います。