スニーカー特化型のCtoCマーケットプレイス「モノカブ(MONOKABU)」を運営するブライノ(東京、濱田航平代表)は、サービスのリブランディングを発表した。ウェブサイトとアプリのロゴを、「ナイキ(NIKE)」との協業で知られるジェフ・ステイプル(Jeff Staple)が手掛けたデザインに刷新したほか、商品の通知機能など、サービスの仕様の一部をアップデート。今後も配送用の段ボールなど随時変更していく。
「モノカブ」は株式市場と同様の仕組みを採用した米国発のオンライン商品取引所ストックX(StockX)の日本版として知られる。CtoCの取引において多発する偽物の問題を商品の鑑定で解消。アイテムのリアルタイムの価格や出来高、過去の販売データなどを出品者と購入者に開示し、両者を結び付ける仕組みを取っている。2018年11月にサービスを正式リリースして以降、10~40代の男性を中心に人気を博し、19年11月に資金調達を発表した時点では、毎月約50%増の成長を見せる。アプリ版は20年2月にリリースしており、現在はウェブ版の流通額と同程度にまで成長しているという。
今回のリブランディングについて濱田航平ブライノ代表は「国内のスニーカーリセール市場のポテンシャルとさらなる事業成長を見据えた上で行った。『モノカブ』ならではの信頼性・安全性と共に、われわれがオンラインで実現している、モノの市場価格変動とその社会的インパクトをより広く多くの生活者へ伝えたいと考えた」と説明する。
ジェフが手掛けた新ロゴは、日本の株式チャートの形がインスピレーション源。フォントの力強さで「モノカブ」の安全性と信頼性を、最初と最後に矢印を入れることで同サービスの未来を表現したという。「ジェフ氏はスニーカーヘッズの間では、知らない人がいないと言っても過言ではないほど知られており、人気の高い『ナイキ』コラボを実現するなど、昨今のスニーカーカルチャーを生み出してきたパイオニア的存在のデザイナーだ。また、ジェフ氏本人もスニーカーのリセールをカルチャーとして認識されており、日本国内のスニーカーカルチャーを彼のデザインとともに、モノカブがリードしさらなる拡大につなげることができたらと考え依頼した」と経緯を語る。
現在、スニーカーのリセール市場をけん引する「ストックX」が間もなく日本に上陸するとの噂も出ているが、「『ストックX』が米国のスニーカーリセール市場を開拓し“ユニコーン”企業となったことで、業界そのものへの評価が上がり注目が集まるようになった。新たなプレーヤーが参入することで、日本国内のスニーカーリセール市場はさらなる拡大のフェーズに入ると考えている。世界的な業界の雄と共存しながら、引き続き『モノカブ』は日本最大級のスニーカー特化型のCtoCマーケットプレイスとして市場をけん引し、モノの価格変動を通して新たな価値を世の中に届けていきたい」。