ファッション

三陽商会、4期連続の営業赤字 20年2月期

 三陽商会の2020年2月期業績(決算期変更に伴う14カ月の変則決算)は、本業のもうけを示す営業損益が28億円の赤字(前期は12カ月で21億円の赤字)だった。「バーバリー(BURBERRY)」のライセンス事業終了以降、4期連続の営業赤字となる。人件費などの経費圧縮を進めたものの、主力である百貨店販路での不振で値引き拡大を余儀なくされ、目標値も下回った。

 売上高は688億円(同590億円)で、目標値に36億円届かなかった。新業態や店舗改装などの積極投資を行うも、計画通りの成果は得られなかった。消費増税や暖冬によって主力商品である防寒着が動かず、値引き販売を拡大するとともに過剰在庫を処分した結果、粗利益率は2.6%悪化した。純損益も26億円の赤字(同8億1900万円の赤字)で終わった。

 同社では新型コロナウイルスの見通しが不透明として今期(21年2月期)の業績予想を見送った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。