ファッション

「ザラ」が物流施設の取扱量を増加 新型コロナ後の需要回復を見込み

 「ザラ(ZARA)」「ベルシュカ(BERSHKA)」などを擁するインディテックス(INDITEX)は、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが世界的にやや弱まっていることから、近く需要が回復することを見込み、拠点であるスペイン国内の主な物流施設3カ所での取扱量を徐々に増加させる。

 スペインでは数週間にわたる厳格な外出制限が行われていたが、新たな死者数が減少傾向にあることを受け、4月13日から製造業など一部の産業で業務の再開が許可された。外出の制限自体は少なくとも4月25日まで続けられる。

 同社の従業員が加盟するガリシア労働組合連合(Confederacion Intersindical Galega)を率いるロベルト・ペレス(Roberto Perez)は、「事態の収束後に需要が急増すると思われるため、今月下旬から取扱量を増やしていく予定だ。インディテックスでは店舗の休業中も倉庫での在庫管理などを行っており、外出制限措置が解除された際には競合に先んじて迅速に営業を再開できるように準備していた」と語った。なお、インディテックスはコメントを差し控えた。

 同社は医療用防護服の生産に向けて製造ラインの変更に着手しているほか、スペイン政府に供給するマスクを中国から調達するべく自社製品の供給ネットワークを活用している。また新型コロナウイルスの影響により、同社は世界で運営する店舗のおよそ半数に当たる3500店を一時休業しているが、欧州ではその間も従業員に対して給与が支払われている。しかし事態が長期化するにつれて、イギリスとポルトガルでは一時解雇が行われたという。

新型コロナウイルスの最新記事はこちらから

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。