「プラダ(PRADA)」が、インスタグラム上でトークライブを始めた。「プラダ・ポッシブル・カンバセーションズ(Prada Possible Conversations)」と題し、公式アカウントで配信した。
初回は14日18時(日本時間の14日25時)に配信され、参加者はキュレーターで歴史家のパメラ・ゴルバン(Pamela Golbin)とファッションジャーナリスト評論家のアレクサンダー・フューリー(Alexander Fury)で、“危機下におけるファッション”をテーマにディスカッションをし、視聴者の質問や意見も受け付けた。
毎週の配信を予定しており、第2回は21日18時(日本時間の21日25時)から。 アーティスト兼映画制作者のフランチェスコ・ヴェッツォーリ(Francesco Vezzoli)と作家で准教授も務めるエマヌエーレ・コッチャ(Emanuele Coccia)が、“コロナ禍の愛”を語る。
人々に魅力的なコンテンツを届けようという思いから、視聴者と国際的な思想家や異業種の著名人が繋がることを狙う。ファッションやアート、建築、映画、哲学、心理学、文学まで幅広いトピックに触れ、時代の移り変わりによって文化がどう変容し、将来どう進化するか探求する。
「プラダ・ポッシブル・カンバセーションズ」は配信ごとにユネスコ(UNESCO)の新型コロナ対策に募金をする。教育機関の閉鎖で影響を受けた世界中の1億5000万人を超える学生への支援を目的とし、子どもたちの文化、創造性、教育の重要性および科学における国際協力を強化するプログラムに宛てられる。
プラダの共同最高経営責任者のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)とミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、カルロ・マッツィ(Carlo Mazzi)会長とともにすでに寄付・募金活動を行っている。6つの集中治療設備をイタリア国内3カ所の病院に寄贈したり、トスカーナ地域からの要請に応じてモントーネの工場を稼働して8万着の医療防護服と11万個のマスクなどを医療従業者に提供したりしている。
またイースター際して、グループの高級ペストリーの「マルケージ 1824 (MARCHESI 1824)」は、イタリアの伝統イースターケーキであるコロンバをミラノの医療従事者およびイタリアの貧困層に食事提供する非営利団体「パーネ・クォティディアーノ(Pane Quotidiano)」に寄付する。