インテリア大手「フランフラン(FRANCFRANC)」に、新型コロナウイルスの流行による巣ごもり消費の動向を聞いた。2月末~3月の売上高は新生活に向けての準備や家中アイテムの需要の高まりが見られたが前年比90%程度だという。4月の緊急事態宣言発令で営業自粛の店舗もあり、店舗における売り上げは減少傾向にあるがECは大幅に伸長しているという。
在宅勤務が広がる中で、同ブランドは一早く壁をデコレーションする“壁ジェニック”提案を打ち出した。それが奏功し、“リムーバブルウオールペーパー”(柄が税込2800円、無地が税込2300円)や“モノクロアートボード”(5枚セットで税込2800円)が売れている。ビデオ会議やオンライン飲み会で家の中が映る機会が増えているということもあり、自分の背景を簡単におしゃれに見せたいというのが理由だ。
また、全般的に部屋を明るくしてくれるアートプラントやアートフラワーの動きが好調で、これは外出自粛で生花を手にしにくい状況からのようだ。また、在宅勤務でテーブル周りのタンブラーやコースターの売れ行きがよいという。真空二重構造で温度をキープできる蓋付きの“チック ステンレスタンブラー”(税込2200円)や、グラスの水滴を吸収する“珪藻土 マトラッセ コースター”(税込450円)などが売れ筋だ。また、自宅にデスクがなくローテーブルで仕事をする人も多く、低反発シートクッションの“セディア シートクッション”(税込2000円)の人気が高い。
長時間の在宅勤務の気分を変えてくれるルームフレグランス系の売り上げも伸びている。特に、植物性の消臭成分配合かつ除菌、抗菌効果がある“ルフティー ルームフレグランス”税込2200円)が好評だ。
「フランフラン」では、SNSで“#おうち時間”“#おうちごはん”“#おうちカフェ”というハッシュタグをつけて家の中での時間を楽しむ提案を行っている。また、家具などのインテリアは実際店舗で商品を見たり、店舗スタッフに相談しながらの購入が多い。休業している店舗が多い状況ため、インスタグラムのストーリーズで消費者からの質問を受け付け、回答しているという。