アイウエアの「ジンズ(JINS)」を手掛けるジンズホールディングスの上半期(2019年9月~20年2月期)は、売上高が前年同期比10.7%増の315億円、営業利益は同22.9%増の32億円の増収増益となった。
国内のアイウエア事業は、テレビCM放映で積極的に打ち出した軽量眼鏡のエアフレームシリーズや、漫画「ドラえもん」とのコラボレーションによる「JINS ドラえもんモデル」が好調だったほか、消費税率引き上げ前の駆け込み需要により客数の増加があったため売り上げが好調に推移した。営業利益はバイオレットライトを用いた近視進行を抑制する眼鏡型医療機器開発の共同プロジェクトなど研究開発費1億3300万円の計上があったものの、眼鏡一式単価の上昇に伴い売上高総利益率が改善したことが高い伸びにつながった。
同期末における店舗数は、国内直営店404店舗、海外直営店201店舗(中国160店舗、台湾30店舗、香港6店舗、米国5店舗)の合計605店舗。
セグメント別の売上高は、国内のアイウエア事業が同10.9%増の244億円(構成比率77%)、海外のアイウエア事業が同13.3%増の58億円(同18%)で黒字化している。
新型コロナウイルス感染拡大の影響については、大部分を中国から輸入しているフレームなどの商品調達に問題は発生していないものの、出店している4つの国と地域で店舗の臨時休業や営業時間の短縮を行っているため、「適正かつ合理的な算定が困難」という理由から8月期の通期連結業績予想の数値を未定とした。