「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は4月15日、100%再生ペットボトルから作られたポロシャツ“アース ポロ”のアイテムラインを拡大し、新色と新デザインを加えたカプセルコレクションを発売した。さらに環境保護の取り組みを強化し、2025年までに製品と梱包資材に、合わせて1億7000万本のリサイクルペットボトルを活用することを定めた。
“マザーネイチャー”をコンセプトにデザインした“アース ポロ”のファブリックには、地元のコミュニティーが収集したリサイクルペットボトルを原料とする糸を使用し、1着につき平均12本のペットボトルを再生利用している。加えて水を全く使わない染色工程を採用することで、従来のポリエステルと比較してエネルギー使用量を45%、二酸化炭素排出量を30%削減した。
今年からはウィメンズ(1万7000円)、メンズ(1万7000円)に加えてチルドレンライン(8900円~)も登場。昨年のカラーに加えて、フレンチブルーやニューポートネイビーなどの新色をバリエーション豊かにそろえた。
なお“アース ポロ”はラルフ ローレン表参道をはじめとした一部店舗と公式ECサイトで販売予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言を受けて、現在は「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」のみで販売している。
デイヴィッド・ローレン(David Lauren)=チーフ・イノベーション・オフィサーは「自社製品に革新をもたらし、デザインと製造方法を変えること。それこそが、より持続可能な企業へとわが社を導くための最初の一歩だ。私たちはそれを“アース ポロ”からスタートさせた。ラルフ ローレンは、埋め立て地と海洋から少なくとも1億7000万本のペットボトルを回収し、25年までにバージンポリ繊維に代えてリサイクルポリファイバーを使用する。プラスチック廃棄物は、環境をおびやかす重大な問題だ。私たちはその解決への一翼を担うとともに、革新的なアプローチによって何か価値あるものを創造したい」とコメントした。
ラルフ ローレンは19年6月に、「グローバルシチズンシップ(地球市民)およびサステナビリティに関する報告書」を発表した。その中で、23年までに各地の流通センターからでる廃棄物をゼロにすることを約束している。また25年までに業務全般およびバリューチェーン全体で、水の全使用量を最低でも20%削減することや、主要な生産材料と包装材料を100%持続可能なものにすることも明記している。