眼鏡の産地である福井県鯖江市に本社を置くアイウエア企業シャルマンは、新型コロナウイルスの飛沫感染のリスクを低減するフェースシールドとゴーグルを福井県に寄付し、医療従事者に優先的に届ける方針を発表した。
シャルマンは眼鏡事業のほか眼科用機器などを生産するメディカル事業も手掛けており、医療分野のノウハウを生かして中国の子会社が運営する自社工場と国内工場で量産態勢を整えた。
寄付する製品は、フェースシールド2種類とゴーグル1種類の合計3種類。フェースシールドは、すでに販売している医療用の“シャルマン クラリシールド(CHARMANT CLARI SHIELD)”と今回新たに開発した汎用型の“シャルマン シールド(CHARMANT SHIELD)”。“シャルマン クラリシールド”は軽量のチタン合金製でフレームは2サイズ、色は4色ある。眼鏡フレームの製品開発で培った頭部のデータベースと掛け心地の研究をもとにデザインしており、眼鏡を掛けたまま着用できる。
すでに納品を始めており、徐々に生産能力を高め、”シャルマン シールド“のフレーム部分を中心に5月末に5万個、6月末に10万個、7月以降は毎月20~30万個を生産し、9月末までに累計100万個を、12月末までに同200万個を供給する計画だ。これにより、医療現場だけでなく介護や保育、店舗で対人業務に従事する感染リスクの高い人にも届けたいという。