ツイッターのフォロワー数14万超え、インスタグラムのフォロワー数10万超えの美容師・金内柊真。かつては芸能活動を行い、2018年8月にはアシスタントながら自身の著書「才能がなければその分努力すればいい」(KADOKAWA)を出版するなど、美容師の枠に収まらない存在として注目を集めている。昨年11月にスタイリストデビュー。この連載では毎月の彼の売り上げの推移とともに、売り上げを伸ばすために何をやってきたか、また新人スタイリストならではの苦労などを紹介していく。今回は新型コロナウイルスの影響もあったというデビュー5カ月目(20年3月)を振り返ってもらった。ちなみに4月8日から「アルバム」全店で臨時休業となっている。
WWD:デビュー5カ月目(20年3月)を振り返ってみて、まず売り上げはどうだった?
金内柊真(以下、金内):3月に関しては、東京都の外出自粛要請が出る前までは順調で、売り上げは221万円で、客数は200人でした。3月は卒業シーズンだったこともあり、高校卒業をきっかけにブリーチを希望するお客さまが多かったです。ダブルブリーチするお客さまも多く、その分単価も上がり、2月は8100円だったのに対して3月は1万1000円でした。あらかじめインスタグラムで、「黒染めしている人や初めてハイトーンにする人はハイブリーチのメニューを選んでください」とアナウンスしていたのもよかったと思います。
WWD:3月は新型コロナウイルスの影響はどれくらいあった?
金内:地方からのお客さまはほとんどいなかったですが、3月25日の東京都の外出自粛要請が出るまでは通常と変わらないくらいのお客さまが来てくれていました。ただその要請が出て以降はかなりお客さまの数は減少しました。でも、こればかりは早く事態が収束することを願うしかないですね。今はお客さまの安全第一です。
WWD:サロンでの新型コロナ対策も行っていた?
金内:スタッフの検温、マスク着用、換気、手洗い、こまめな消毒、座席を離すなど、一通りのことはやっていました。検温して37℃以上だと自宅待機になりますし。お客さまのマスク着用での施術もOKにしていたのですが、ヘアカラーだと汚れてしまう可能性があり、そこはしっかりと説明するようにしていました。
WWD:お客の新型コロナに対する反応は?
金内:みなさん危機感はあるけど、自粛ムードがある中で、「髪だけでもきれい」にしたいというお客さまが多かったです。やっぱり髪をきれいにすることでお客さまの気分も高まるんですよね。あらためて美容師の仕事の魅力について考えさせられました。
WWD:4月8日から「アルバム」全店で臨時休業をしているが、現在どのように過ごしている?
金内:ずっと勉強したいと思っていた本格的な動画編集を主にやっています。
なかなか時間が取れずに挑戦できなかったことであり、かつこれからの自分に生かせると思うので、ユーチューブ(YOUTUBE)などに積極的に投稿しています。あとは、定期的なインスタライブやインスタグラムでのコメント返信など、離れていてもお客さまに楽しんでいただけるようなコンテンツ作りを考えています。
WWD:新型コロナの先行きが不透明だが、金内さんの今の思いは?
金内:今はただ、事態が収束することを心から願っております。一日でも早く今まで通りの日常を取り戻すために今僕にできることは、自宅で力と熱意を充電することだと思っています。また、お客さまの元気な姿をまた見られることを楽しみにしています。
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