ウイルスという、目に見えぬ敵と人類が戦い早数カ月。感染拡大を防ぐために不要不急の外出が制限され、1日のほとんどを自宅で過ごすようになり退屈な時間も増えたはずだ。そこで「WWDジャパン」では、ファッションを中心とした業界関係者にご協力いただき、ゆっくり過ごす際や仕事中、自宅で踊るときにおすすめしたい“STAY HOME PLAYLIST(おうち時間用プレイリスト)”の短期集中連載をスタート。いつもの音楽に飽きてしまった耳に絶えず新鮮な音楽を与えるべく、6日連続でお届けする。2日目は、不定期に合同の音楽イベントを開催している「ダイリク(DAIRIKU)」の岡本大陸デザイナーと、「シュガーヒル(SUGARHILL)」の林陸也デザイナーのプレイリストをご紹介。
岡本大陸
――好きなジャンルと、最近よく聴いているアーティストおよび楽曲は?
ロックとブリットポップ、オルタナティブロックや、好きな映画で流れた曲です。Age Factoryとどんぐりずをよく聴きます。
――今回の“STAY HOME PLAYLIST”について。
小学生の頃に親父が車で流していた曲、好きな映画から流れる曲、学生時代にハマり今でも好きなロックと、同世代の尊敬するアーティストの曲をプレイリストにしました。僕の幼少期の話になるのですが、親父はよく車で吉田拓郎さんやザ・ビートルズ(The Beatles)をカセットテープで流しては口ずさんで運転してました。なので自然と好きになって、吉田拓郎さんの曲は今聴くと懐かしい気持ちでいっぱいにもなりますが、なんといっても心に突き刺さるリアルな歌詞が大好きです。また、よい映画を観た後に余韻に浸り、映画で流れていた曲が頭から離れなくなってずっと聴いてる曲、学生時代にとあるロックスターのスタイリングに影響を受けて聴くようになった曲と、同世代のかっこいいアーティストの曲を選んでいます。ぜひ聴いていただけるとうれしいです。
――音楽を聴くこと以外に自宅ではどう過ごしている?
映画を観たり、ケナー(KENNER)社もしくはハズブロ(HASBRO)社の昔の「スター・ウォーズ(STAR WARS)」のフィギュアが大好きで、通販やオークションサイトを眺めたりしてます。25歳になっても懐かしのフィギュアには目がありませんね(笑)。
林陸也
――好きなジャンルと、最近よく聴いているアーティストおよび楽曲は?
国や地域や年代を問わず、主にロックバンドの音楽を聴きます。それと友人の音楽ですね。最近は、アレックス・ターナー(Alex Turner)によるテーム・インパラ(Tame Impala)の「Feels Like We Only Go Backwards」のカバー、マック・デマルコ(Mac DeMarco)のKEXPでの「Still Together」、踊ってばかりの国の「全感覚祭 2018」でのライブをユーチューブでよく観ています。
――今回の“STAY HOME PLAYLIST”について。
自分が強く影響を受けたアーティストと、彼らが影響を受けたアーティストを織り交ぜています。さまざまな時代や地域などで生まれた、それぞれの音楽の中にある類似性を僕という軸を通してつなげてみました。ずっと続いている悲しいニュースで暗い気持ちにならないように、“恋や祈りや願い”がテーマです。
――音楽を聴くこと以外に自宅ではどう過ごしている?
タイミング的にちょうど次のシーズンの着想とデザインの時期だったので、基本的には部屋で調べ物や読書をしたり、絵を描いたりしています。それでも、打ち合わせやサンプルのチェックがオンラインになったので、家にいる時間は以前より増えました。ブランドのSNSでワードローブを紹介したり、バイクのメンテナンスをしたり、ギターを弾いたり、あとは写真家の岩本幸一郎さんがポラロイドを貸してくれたので写真を撮り始めました(本当に何もかもやる気がないときは、バイクのレストアの動画を延々と観ています)。