新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌のため、ファッション業界とコスメ業界の多くのブランドが展⽰会を開催できない現状を受け、博報堂マグネットは4月27日、リモートで展示会を開催できるサービス「リモテン(REMOTEN)」を6⽉初旬に開始すると発表した。従来の展示会の代わりとしてではなく、日常を取り戻したあとの世の中でも求められる、新しい可能性を開くオンライン展示会を目指す。
同サービスはアパレル、コスメ、ウオッチ、ジュエリーブランドに特化し、プレス向けとバイヤー向けどちらの展示会にも対応。電⼦招待状(E-vite)の送付も簡単に行えるほか、写真や動画による全商品の表⽰以外に、担当者が着⽤した動画をライブ配信できる機能も備える。気に入った商品があれば、その場でリース予約やお気に入り登録をすることも可能だ。そして、従来の来場型展⽰会と同様、ビデオ通話による来場者(複数人同時接続可)との挨拶やチャットでの質問など、対話型コミュニケーションを盛り込んだインタラクティブなつくりも特徴だ。
サービスの準備から実施に⾄るまでの全てをリモートワークで完結でき、通常の展⽰会で発⽣する会場の⼿配や施⼯などが削減できるため、短納期かつ低コストでの実施が可能となる。
また、ブランド側が商品撮影をできない場合は、フォトグラファーやスタイリストに依頼して撮影を行うワンストップサービスも提供予定だ。ゆくゆくは商品撮影だけでなく、AIを活⽤したモデルによる試着やVRでの会場演出など、未来に向けた新しい展⽰会の形を提供していく。なお、撮影やカスタマイズが発生しない案件は、定額でのサービス提供を想定している。