「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」と「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、2021年春夏シーズンにランウエイショー形式の発表を行わないと表明した。「エルメネジルド ゼニア」は6月から9月に延期されたミラノ・メンズ・ファッション・ウイークに、「サンローラン」は9月に予定しているパリ・ファッション・ウイークに不参加となる可能性が高い。
ゼニアのジルド・ゼニア(Gildo Zegna)最高経営責任者(CEO)は、「今この時が次の未来について発想を変えるときなのだ」と述べ、ランウエイショーに変わる新たなデジタルでの発表を予定していることも明かした。アーティスティック・ディレクターのアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)は「デジタルツールでのコレクション発表は、私に大きなエネルギーと思考の自由を与えてくれる。なぜなら、私はついに人々のところへ直接入っていくことができるのだから」と前向きだ。
「サンローラン」も2020年に予定していた全てのショーをキャンセルし、「今まで以上に時間をかけて、世界中の人との距離を縮めてつながっていきたい」とコレクションスケジュールの見直しを示唆している。