しまむらは5月15日付で、藤原秀次郎相談役(79)が取締役に復帰すると発表した。藤原氏は1990年から15年にわたって同社社長、05年からの4年間は同会長を務めたしまむら中興の祖ともいえる人物。なお、前社長である北島常好取締役会長は退任する。
藤原氏は「これまでも豊富な経験と知見を生かして相談役として経営をサポートしてきたが、今後は取締役として責任と権限を明確にし、職務を果たしていく」という。
しまむらはここ数年、従来得意としてきた低価格戦略が通用しなくなっており、客数減による減収減益が続いている。2020年2月期は売上高が前期比4.4%減の5219億円、営業利益が同9.7%減の229億円だった。2月21日付で北島氏に代わって鈴木誠氏が社長に就任、コロナショックで先行きが見通せない状況ではあるが、20年秋には出遅れていた自社ECを本格開始し、ECと実店舗の連携による客数増、売り上げ増を目指す。