ファッション

東京ソワールの創業者が死去 ウィメンズのブラックフォーマル市場を創出

 ウィメンズのフォーマルウエアを手掛ける東京ソワールの創業者の児島(本名:草野)絹子氏が、4月23日に脳幹出血のため死去した。89歳だった。告別式は近親者で行われ、お別れの会の実施は未定。

 児島氏は、兵庫県姫路市出身。19歳の時に上京して1954年にオーダーメードの高級婦人服店として前身のソワール洋装店を創業し、69年に株式会社に改組して東京ソワールを設立した。76年から2002年まで社長、02年から13年まで最高顧問、13年から16年まで名誉会長を務めた。

 1986年に経済同友会に女性として初めて入会し、88年に女性創業者として日本初の株式上場(東証2部)を果たした。2017年にはウィメンズ・ブラックフォーマルウエア市場の創出、拡大に尽力した功績が認められて藍綬褒章を受章した。同社は、昨年創立50周年を迎えた。

 同社によると、近年は会社にアドバイスはしていたが、経営に関わることはなかった。普段の健康状態に問題はなかったが、病に倒れたときは自宅で急に体調が悪くなり救急搬送されたという。

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