サポーズデザインオフィスを主宰する建築家の谷尻誠最高経営責任者(CEO)と住宅ブランド「ライフレーベル」などを運営するベツダイ東京の林哲平CEO、ビームスの土井地博コミュニケーションディレクターが共同で、4月2日に「株式会社社外取締役(以下、社外取締役)」を設立した。3人それぞれが本業に腰を据えながら代表取締役を務め、6月に開始するオンラインサロンの運営とプロデュース業務を主軸に事業展開していく。(この記事はWWDジャパン4月27日&5月4日号からの抜粋です)
「普段から建築を軸にコンサルティングすることはあるが、経済がイニシアチブをとると純度が落ちる。クリエイティブがイニチアチブをとり、その後で経済がついてくる方が本質的だ。だからコンサルティングでお金をもらう会社ではなく、その会社のためになることを発言でき、決断できる立場にいる社外取締役のようなポジションの会社を作りたかった。3年ほど前から考えていた」と谷尻誠サポーズデザインオフィスCEO。その思いをきっかけに、住宅サブスクリプションモデルを手掛ける林哲平ベツダイ東京CEOと、ファッション分野で20年以上宣伝に携わる土井地博ビームスコミュニケーションディレクターと共に社名に思いを乗せた「社外取締役」を起業した。基本はプロダクション業態で、そこに谷尻CEOや林CEO、土井地コミュニケーションディレクターらが所属している形となる。今後はミュージシャンやイラストレーターなども所属予定だといい、企業クライアントに対して、領域にとらわれない事業・経営提案などのプロデュースを行う。「自分だけの価値観ではなく、チームとしての価値観を組み合わせたい。一つのアイデアをみんなで考えていく」(谷尻)。
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