ビジネス

「無印良品」がアマゾンでの販売を開始

 「無印良品」(良品計画)は5月1日から、アマゾン(AMAZON)での販売を開始した。これまでは実店舗と自社ECでの販売を主としてきたが、コロナショックにより国内437店中293店が休業中という事態を受け、アマゾンへの出店で客の利便性を高める。まずは「暮らしの必需品」と位置付ける化粧水や歯ブラシなどの日用品や、“巣ごもり”でニーズが高まっている収納用品、掃除用品などを軸に約250商品でスタートし、今後は衣料品を含め、品ぞろえを拡大していく。

 ECの巨人アマゾンへの出店で、「『無印良品』にこれまで親しみのなかったお客さまも取り込んでいく」(広報担当者)ことが狙い。コロナショックで店舗が休業している期間に限った措置ではなく、休業明けも継続していく考え。「組み立て作業が必要な大型家具などを除いて、取り扱いアイテムは今後拡大していく」。

 商品やブランドイメージのコントロールが利かなくなることや、模造品問題、アマゾンがオリジナルとして類似商品を発売することなどを恐れ、ファッション業界では近年、「ナイキ(NIKE)」をはじめアマゾンから撤退する動きが広がっていた。店舗休業が長引いて背に腹はかえられぬ状況となる中で、そういった流れが変わっていくこともありえそうだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。