新型コロナウイルスの影響で大手セレクトショップも臨時休業を余儀なくされるなか、各社のゴールデンウイーク商戦では自社のネット通販で異例の大型割引きセールを行っている。全国を対象にした緊急事態宣言の期間延長も予想される中、セールだけでなくSNSを駆使した新たな取り組みもスタートしている。
ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は4月28日から、2020年春&初夏の自社オリジナルアイテムを中心に20~70%オフで販売。5月10日までの期間中、自社ハウスカード会員限定で対象商品を15%オフで購入できるキャンペーンも行っている。
ユナイテッドアローズのインスタグラム公式アカウントでは、新たにIGTVでおすすめの商品を紹介する施策を開始した。スタッフの着用動画とともに、商品のポイントも出演者自らが解説するという方法で、新たな顧客との接点をつくっている。さらに“#WEARATHOME”のタグを付けて、店舗スタッフによる自宅投稿も実施しているという。
ベイクルーズ グループ(BAYCREW'S GROUP)は5月7日まで“タイムセール”と題して、春物商品を含むアイテムを最大50%オフで販売。併せて、60%オフのセール品を含む対象商品が、さらに10%オフになる施策も並行して11日まで実施し、サイトへの集客や売り上げアップを図っている。
同社では以前から、バイヤーや人気ショップスタッフのSNS個人アカウントでの情報発信を強化。スタッフのライフスタイルとともに商品を紹介することで、新たなファンや購買のきっかけを増やしている。
ビームス(BEAMS)はゴールデンウイーク後も継続して、オンシーズンの一部アイテムを20~30%オフで販売予定だ。さらに10日まで、自社クラブカード会員限定でセール品を含む全品15%オフと、トリプルポイントキャンペーンのダブル施策も行っている。
オンラインショップでは以前から、スタッフのスタイリング写真やブログ、動画などを積極的に紹介。4月27日にはゴールデンウイークに合わせて、「エッフェ ビームス(EFFE BEAMS)」や「デミルクス ビームス(DEMI-LUXE BEAMS)」などの大人向けレーベルを中心に扱うウェブマガジンを配信するなど、オンラインでもリアルな着用感やストーリーとともに商品を紹介している。
トゥモローランド(TOMORROWLAND)では10日まで、自社メンバーズカード会員限定で15%オフになるキャンペーンを開催中。エストネーション(ESTNATION)では春物を含む商品を30%オフで販売している。
ユナイテッドアローズやビームス、ジュン(JUN)、バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)では、メインのECサイトと併せてアウトレット専用のECサイトも運営しており、同様の施策を行っている。