紳士服専門店のコナカは1日、服飾雑貨を販売する連結子会社のフィットハウス(岐阜県可児市、吉田直人社長)と、持分法適用関連会社であるサマンサタバサジャパンリミテッド(以下、サマンサタバサ)を7月1日付で合併することを発表した。この合併に伴い、コナカによるサマンサタバサの持ち株比率は59.09%となり、サマンサタバサを連結子会社化する。
サマンサタバサを存続会社とした吸収合併で、フィットハウスは解散する。コナカは、サマンサタバサを連結子会社化することで連携を強化し、サマンサタバサの財務基盤を安定させて業績向上を図っていく。 また、フィットハウスは東海地区を中心に海外ブランドのバッグやシューズなどの販売事業を営んでいるが、今後はサマンサタバサの一事業部として連携し、SPA(製造小売り)として自社商品の開発・販売へのビジネスモデル転換をしていく考えだ。両社の売上高はサマンサタバサが235億円(2020年2月期)、フィットハウスが148億円で、単純合算すると383億円規模になる。
コナカの湖中謙介社長は2019年4月に、サマンサタバサの創業者である寺田和正氏が保有する62.6%の株式の半分である31.3%を取得した。その後9月に湖中社長個人が所有する株式をコナカとして取得し、サマンサタバサを持分法適用関連会社化。同年12月には、湖中社長の右腕でコナカ専務取締役COO(最高執行責任者)兼経営企画室長の門田剛(もんでん・つよし)氏を社長として送り込み、門田氏と湖中社長を含めた4人がコナカから取締役に就いていた。