ファッション
連載 今、デザイナーができること

連載「今、デザイナーができること」Vol.5 山岸慎平「自分が得意とすることで少しでも楽しめる何かを作りたい」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、2018年から海外でコレクションを発表している「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」の山岸慎平デザイナーが、不安やもどかしさを抱えながらも前に進もうとする正直な思いを明かした。

BED J.W. FORD
山岸慎平デザイナー

Q.今、デザイナーができることは?

A.個人的には、無力な気持ちにさせられた。自分の得意なことやできることが、今は何の役に立つのかと真剣に考えている。誰かを勇気づける歌もうたえず、気持ちを和らげるような面白いことも言えないが、せめて楽しみにしてもらえるようなことを微力ながら一つでもいいから作りたい。デザイナーである前に一人の人間として、無力なまま終わりたくない。


【自社での動き】

 映像を用いた企画や、国内でのイベントを計画しているという。また商品についての質問があれば、インスタグラムの公式アカウントや山岸デザイナーの個人アカウントで受け付けている。「店舗スタッフの代わりになれるとは思っていないが、少しでも店や顧客の力になりたい。サイズ感や生地、縫製、コーディネートなど、何でも聞いてほしい。個人としてできることは少ないが、だからこそできることを大切にしたいと思う」。


BED J.W. FORD x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

27メディアが登場、これが私たち自慢の“ナンバーワン”【WWDJAPAN BEAUTY付録:化粧品専門店サバイバル最前線】

11月25日発売号は、毎年恒例のメディア特集です。今年のテーマは "ナンバーワン"。出版社や新興メディアは昨今、ウェブサイトやSNSでスピーディーな情報発信をしたり、フェスやアワードなどのイベントを実施したり、自社クリエイティブやIPを用いてソリューション事業を行ったりなど、事業を多角化しています。そのような状況だからこそ、「この分野ならナンバーワン!」と言えるような核を持てているかが重要です。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。