「グッチ(GUCCI)」は2020年プレ・フォール・コレクションの広告キャンペーンで、野生動物とその生息地の保護に光を当てている。
キャンペーンでは、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクター監修のもと、長年のパートナーであるアラスデア・マクレラン(Alasdair McLellan)が撮影したモデルとシカやフクロウ、スカンク、リスなどが太陽の下で戯れるビジュアルを公開した。マクレランが監督した短編動画も「グッチ」公式ユーチューブチャンネルで公開している。
ミケーレを象徴する自由な感覚を生かした折衷主義に沿って、モデルが草木に囲まれてフラフープやフルートの演奏を楽しみ、子どもの頃のような自然とのつながりを取り戻す姿を描いた。今年1月にミケーレが2020-21年秋冬のメンズ・コレクションで掲げたテーマの“無邪気さを取り戻す、幼少期への原点回帰”とつながる表現だ。
同ブランドは2月に野生動物保護活動を支援するライオンズ基金に加盟しており、広告に動物を使用した際は媒体費の0.5%を同基金に寄付する。ライオンズ基金は、映画監督のクリストファー・ネリウス(Christopher Nelius)と、ロブ・ガルッツォ(Rob Galluzzo)製作プロダクション フィンチ(FINCH)創設者が18年9月に設立。国連開発計画主導のもと、動物保護、生物多様性、気候変動対策のため、今後5年以内に年間1億ドル(約107億円)を超える募金を集めることを目指す。