5月4日に政府から緊急事態宣言の延長が発表されたが、その一方で休業していた都内の美容室は営業を再開している。もともと美容室には休業要請は出ておらず、営業すること自体に問題ではなかったものの、都内の有名美容室の中には自主的に休業を選んだところも多かった。そうした美容室も3~4週間様子を見つつ、どういった形式でなら営業を再開できるか探ってきたのだ。
「ガーデン(GARDEN)」や「リム(LIM)」(東京の店舗)、「ナヌーク(nanuk)」は5月1日から、「シマ(SHIMA)」は5月2日から、「カキモトアームズ(kakimoto arms)」や「ダブ(DaB)」「アッシュ(Ash)」「ピーク・ア・ブー(PEEK-A-BOO)」「アフロート(AFLOAT)」(東京の店舗)、「ゴールド(GOALD)」は5月7日から、それぞれスタッフやお客の安全に十分配慮し、予約数を制限して密集にならないようにするなど、可能な限りの対策を講じた上で営業を再開している(ただし商業施設内の店舗に関しては休業を続ける店舗もある)。
一方で「アルバム(ALBUM)」や「シャチュー(SHACHU)」などは緊急事態宣言の延長を受けて5月31日までの休業を決めた。
東京都は、当初は美容室に対して給付金の支給は予定していなかったが、4月30日から5月6日まで自主的に休業する店舗に対して、1店舗だと15万円、2店舗以上有する事業者には30万円の給付金を支給。ただ、そうした給付金はあるものの家賃の負担が大きく、また人数を制限しての営業のため、再開したといっても現状ではまだ赤字になるといった声も聞かれる。現在、国が家賃の一部を助成するという与党の支援策が検討されているが、厳しい状況は続きそうだ。