アイウエア企業ジンズの4月度の売上高(既存店ベース)は、新型コロナウイルスの影響で前年同期比74.5%減と大幅に落ち込み、3月度(同17.4%減)に続く前年割れとなった。4月7日に政府から発表された緊急事態宣言を受けて、翌日から196店舗が営業を自粛し、4月30日には 356店舗が営業を自粛した。4月末の国内の店舗数は407で、5店舗の新規出店が延期となっている。なお、150店舗以上を展開している中国では全店が営業再開となったが、「店頭の客足はまだ全体的に戻っていない。eコマースの売り上げは従来の約3倍に増えた」とコメントした。
また、眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスの4月度の売上高は同17.7%減で、2カ月連続の前年割れとなった。同社は「眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器は生活必需品である」という考えから、一部を除き緊急事態宣言発令後も店舗営業を継続したため減少幅をある程度抑えることができたようだ。「休業している眼鏡店が多いことから、当店に流入した新規客が多く見受けられた。また、売り上げ構成比率が高いコンタクトレンズの好調も貢献している」とコメントした。店頭では来店客にマスク着用を呼びかけ、未着用の客にはマスクを1枚50円で販売するなど安全対策を講じている。現在の店舗数は369。一方、eコマースの売り上げは毎月伸びており、今年に入って2ケタ成長が続いている。