ビジネス

プラスチックの代替素材を開発したTBMがバイオワークスと協業 洗える抗菌マスクを発売

 石油由来原料の使用量を抑えてプラスチックの代替となる新素材「ライメックス(LIMEX)」を開発・製造・販売するTBMは、高機能なバイオプラスチックの改質剤を開発するバイオワークス(BIOWORKS)と協業し、新型コロナウイルス感染拡大による衛生マスク不足の問題解決に貢献するため、洗える抗菌マスク“バイオ フェイス(BIO FACE)”を開発した。価格は1500円で、サイズはXS(子ども用)、S(大人用小さめ)、M(大人用普通)をそろえる。現在「ライメックス」公式サイトで先行受注を行なっている。

 “バイオ フェイス”は、ニット機大手の島精機製作所と連携して、植物由来のポリ乳酸の糸で製造しており、洗って繰り返し使用することが可能(洗濯耐久性は約30回が目安)。またポリ乳酸の環境性能、生体適合性に加えて、人の肌と同じ弱酸性で、抗菌性や着け心地のよさなど実用的な機能性も兼ね備えている。そのほか、口周りに空間をもたせた形状の3D立体型を採用し、着け心地と顔へのフィット感にこだわり、ストラップも同時に編み込む一体構造で耳元へのストレスも軽減した。

 TBMとバイオワークスは今後、世界中のマスク不足や需要の増加に対して、マスクのリユースを促進するとともに、再生可能資源である植物由来の原料を用いて環境性能を追求していく。また今年6月に、“バイオ フェイス”向けの抗ウイルスカットフィルターの販売を予定。新型コロナウイルスの感染者が拡大している国の政府機関や企業、マスクが行き届いていない発展途上国など、全世界に向けて“バイオ フェイス”を展開していく。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。