伊藤忠商事は2020年3月期決算(国際会計基準)を公表した。繊維カンパニーの純利益は前期比で207億円減少の91億円になった。20年1−3月に124億円の損失を計上するなど、世界的なアパレル市場の低迷の影響を受けた。なお21年3月期の純利益は230億円を見込む。
大型の損失では海外債権への引当金で55億円、レリアン関連で23億円の損失を計上した。世界的にアパレル市況が低迷する中で、売上高に相当する外部顧客からの収益は前期比9.5%減の5374億円、売上総利益は同9.6%減の1074億円、営業利益は半減の124億円になった。売上高の減少に伴い、20年3月期末の総資産は、営業債権の減少により前年の同じ時期に比べ761億円減少の4511億円になった。主力子会社ではエドウインが13億円の損失(前期は8億円の損失)と赤字幅を拡大した。