地方で百貨店の営業再開が広がっている。高島屋はきょう11日からグループの高崎高島屋(群馬県)と岡山高島屋の全館営業を再開した。J.フロント リテイリングも11日から高知大丸、13日から松坂屋静岡店を開ける。いずれも特定警戒都道府県に含まれていない地域で、感染防止対策を慎重に行いながら営業再開に踏み切る。
緊急事態宣言のもと、一部の百貨店では食品フロアなどの部分営業はこれまでも行われていたが、感染被害の少ない地域では自治体からの休業要請の緩和を踏まえて、営業範囲を広げる。ほとんどは営業時間を短縮し、一部の売り場はクローズしたままだが、少しずつ平常に戻す。感染リスクを抑えるため、入場制限などの措置も行う。
天満屋(岡山県)も11日から全館営業を実施する。すでに7日に全館営業を時短で再開した鶴屋百貨店(熊本県)は13日から通常営業に戻す。山形屋(鹿児島県)も13日から全館営業を再開する。
ショッピングセンターでもイオンモールが19県42施設で13日から営業を再開するほか、パルコは14日から仙台パルコ、丸井も14日から静岡マルイと静岡モディーで営業を始める。
政府は14日にも特定警戒都道府県以外に関しては緊急事態宣言を解除することを検討しており、商業施設の営業再開は増えていきそうだ。