アウトドアメーカーのスノーピークは、3月27日付で創業家3代目の山井梨沙を社長とする新体制となった。父親である山井太・前社長は代表権を持つ会長として、また米国に構える子会社の社長として主に海外事業に注力する。32歳の新社長は国内を中心に事業を多角的に拡大し、将来的に「暮らしに必要とされる企業」を目指すという。就任にあたって起こった賛否両論や、新型コロナウイルス感染拡大の対応についても聞いた。(この記事はWWDジャパン2020年5月11日号からの抜粋です)
スノーピークの2019年12月期は、売上高が前年同期比18.1%増の142億円、営業利益が同6.5%増の9億円と増収増益を達成。山井太会長が立ち上げたキャンプ用品などのアウトドア事業が売り上げ全体の8割近くを占めるものの、山井梨沙社長が立ち上げたアパレルやその他新規事業も着実に成長を続けており、その手腕が評価された。父から娘に社長就任の打診をしたのは18年12月だったという。「当時は企画開発本部長としてとにかく新規事業に注力していたので後任がいなかった」と、山井梨沙社長は返事を一旦保留した。
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