「アッシュ(ASH)」など300店舗超の多様な美容サロンを国内外に展開するアルテ サロン ホールディングスは5月7日、全店(一部商業施設内の店舗を除く)で営業を再開した。依然として油断できない状況の中、通常通りのオペレーションではなく、“徹底した衛生管理”にもとづいた独自のオペレーションを構築している。営業を再開したサロンはどこも対策を行っているが、皆手探り状態で「本当にこれでいいのだろうか……」と不安に感じているサロン関係者も多いはず。そこで、ここでは見本の一例として、多くの写真とともに「アッシュ」のオペレーションを紹介する。
まず、衛生管理についてスタッフ向けの教育動画を制作し、自粛期間中にスタッフに共有。営業の再開に際しては、徹底した感染防止策を施し、顧客とスタッフの健康を守ることを目的とした“3Sオペレーション”を掲げた。
特徴的なのは“Shorter Stay(短時間の滞在)”。1メニューに絞ったサービスの提供や、店内の待ち時間の極小化により、1時間程度の施術サービスを基本とすること、感染リスクとスタッフの負担を最小化する効率的な運営を目指すことなどを規定している。
2つ目は“Sanitary Condition(衛生的な状態)”で、スタッフの手洗いや手指の消毒、マスクとフェイスガードの着用を義務づけ。定期的な店内換気(2時間に1回10分)、店内消毒(ドアノブ、椅子、各種電子端末など)、施術道具の消毒(ハサミ、ブラシ、カット&シャンプークロスなど)についても規定。
3つ目は“Social Distance(社会的距離)”で、一定間隔を空けての施術サービス(セット面1台空けての使用。待ち合いスペースも同様)や、店内滞在人数を限定するための予約の制限、透明シートによる間仕切りなどを規定している。以上のようなオペレーションを、各店舗の状況に応じて実践し感染防止に努めていく。
「アッシュ」安全対策