手洗い、うがいに加えて、帰宅後すぐに顔を洗うこともウイルス対策の一助となるのだとか。また在宅ワークで、石けんでオフできるライトなメイクアップにシフトしている人も増えているのではないだろうか。石けんに含まれる界面活性剤がウイルス除去に期待できるという話もある。今回は、中でも天然由来成分で作られた石けんをピックアップして紹介する。
薬用植物として用いられてきた藍を使用
「アムリターラ(AMRITARA)」は6月8日に、“タデ藍”を使った「インディゴ バランシング ソープ」(2750円)を発売する。藍は、葉をちぎってもそこから再び根を生やすほど生命力の強い植物で、古くから薬用植物として解毒や解熱のために利用されてきた。同製品に使われているのは徳島県で栽培される“タデ藍”という品種。最近の研究では、抗炎症作用があるといわれるトリプタンスリンや、抗酸化物質ポリフェノールの一種のケルセチンを含むことが分かってきた。
また、作り方にもこだわりがある。50℃前後の温度でじっくり熟成させるコールドプロセス製法を採用しており、一般的なホットプロセス製法(釜たき製法)に対して、必要最低限の熱だけを加えるため美容成分が壊れにくいという特徴がある。滑らかで少し青みがかかった泡が肌をすっきりと洗い上げ、大人の揺らぎ肌にアプローチする。
20%も海塩を含有。汚れを浮かせ、つるりとした肌に
天然海塩を使ったコスメブランド「スフィア(SPHERE)」の「ソルト・ソープ エナ」(3260円)には、20%もの海塩が含まれている。配合している海塩はオーガニック認証のコスモスナチュラルを取得しているのも珍しいこと。天然海塩をふんだんに使うことで、血行促進や抗菌、抗炎症、収れん作用が期待できるほか、肌が持つ自然治癒力を高める働きも。泡立てネットを使い、ぬるま湯を少しずつ加えれば、もこもこの濃密泡を作ることができる。顔全体にのせて、30秒~1分ほどパックしてから洗い流すのがおすすめだ。
国産シルクから抽出したシルクプロテインを配合
表面に刻印されたスマイルマークが印象的な「だいじょうぶせっけん」(1815円)。肌が弱い妻のために、夫が石けんを開発したことが製品化のきっかけになった。キー成分は、国産シルクから手作業で抽出するタンパク質のシルクフィブロイン。フィブロインのアミノ酸組成は人体の組成と似ていて、保湿力に優れた成分といわれているものだ。成分は、オリーブ油、パーム油、ヤシ油、水酸化ナトリウム、加水分解シルク(フィブロイン)とシンプル。洗顔はもちろん、デリケートな部分の洗浄にも使うことができる。
いずれのアイテムも防腐剤や香料を使っていない。選ぶ際の基準にしてもいいかもしれない。