新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、米ニューヨークを拠点とする「コウザブロウ(KOZABURO)」の赤坂公三郎デザイナーが、クリエイション環境の変化を語る。
KOZABURO
赤坂公三郎デザイナー
Q.今、デザイナーができることは?
A.ファッションデザイナーとして、憧れを作り続けることだ。ウイルスによって自然環境だけではなく、安全や経済面でもサステイナブルな環境が求められるようになった。自分もその環境を整え、クリエイティブな物作りを続けていきたい。今は一人でスタジオ作業を行い、コラボレーターとはビデオや電話でのみ連絡を取り合っている。はっきりしない状況が続いているため、安直な行動は危険だと考えている。まずは事態を理解するために情報を集め、よりよい将来を切り開くためにできることを模索していきたい。