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コティが大きな収入源となる「ウエラ」や「クレオール」などを手放す理由とは

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 コンシューマー事業部が苦戦し、新型コロナウイルスの影響でさらなる打撃を受けているコティ(COTY)は米投資会社、KKRと戦略的契約を締結した。KKRは今後、コティの転換優先株7億5000万ドル(約795億円)分を買い取る。また、コティはヘアケアブランド「ウエラ(WELLA)」や「クレオール(CLAIROL)」、ネイルブランド「OPI」、ヘアツールブランド「GHD」など、同社のプロフェッショナルビューティおよびヘアケア事業の大半をKKRに売却する。売却額は企業価値43億ドル(約4558億円)と、EBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前利益)の12.3倍。(この記事はWWDビューティ2020年5月21日号からの抜粋です)

 なお、コティは売却する事業の株式40%を保有し続け、対象ブランドは今後KKRとコティとのジョイントベンチャー事業で展開する。取引が成立すれば、コティは30億ドル(約3180 億円)の現金収入を得るとされる。また取引完了後、KKRはさらに2億5000万ドル(約265億円)分の転換株を買い取る予定だ。

 同社は3月31日時点で94億ドル(約9964億円)の負債を抱えており、今回の取引で業績の基盤を整え直す狙いだ。ピエール・アンドレ・テリス(Pierre Andre Terisse)最高執行責任者兼最高財務責任者は「(KKRとのパートナーシップで)バランスシートはすぐにでも改善されるだろう。また、コロナ禍による影響を受け、固定費を7億ドル(約742億円)削減する計画を発表した。この計画により23年度までに営業利益率15%前後を達成することができると考える。今回の提携およびそのほかの戦略は全て、業績回復の重要なカギになる」と語る。

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