新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は、2007年にブランドを立ち上げ、2016年からパリでコレクションを発表する「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」の熊切秀典デザイナーが登場。
BEAUTIFUL PEOPLE
熊切秀典
Q.今、デザイナーができることは?
輝かしい未来に向かってデザインをするーーそれがファッションデザイナーが出来る唯一の事だ。コロナという先が見えないトンネルの中でも、これは変わらない。今は直営店のクローズを余儀なくされているが、卸先からのオーダーキャンセルや取引先の廃業などは起っていない。まずはブランドが縮小し、スタッフや取引先に影響することがないよう、計画を見直していく。