セフォラ(SEPHORA)はアリババ(ALIBABA)のTモール(TMALL)に出店する。「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)」「ボン パフューマー(BON PARFUMEUR)」「ダーマロジカ(DERMALOGICA)」「ファーマシー(FARMACY)」など25のインターナショナルブランドを取り扱う。「ナターシャ デノナ(NATASHA DENONA)」や「サンデー ライリー(SUNDAY RILEY)」など、中国未進出のブランドも含まれ、全部で600以上の製品を販売する。
セフォラはすでに中国で約250店舗を構えるが、中国に化粧品を輸出する際には動物実験の実施が義務付けられている。越境ECに出店することで、動物実験を行わないクルエルティーフリーブランドを中国に展開することが可能となる。ベンジャミン・ヴュショ(Benjamin Vuchot)=セフォラ アジア プレジデントは「セフォラは今年、中国に上陸して15年目を迎え、このタイミングでTモールに出店することはわれわれにとっても特別なこと。Tモールへの出店により、中国の消費者に新しいトレンドを届け、ニーズに応えられると思う」とコメント。
なお、セフォラは米国では5月22日に順次営業を再開する。アラスカやアリゾナ、テキサスなど13州にわたり70店舗をオープンする。また、オープンに伴い独自に健康安全ガイドラインを設けた。検温や店内のソーシャルディスタンス、製品の定期的な殺菌、マスクの着用など、細かく取り組む。また、医療従事者に対して、年末まで10%のディスカウントを提供する。ほかにもウルタ(ULTA)も180店舗をオープンし、700以上の店舗で“カーブサイド ピックアップ”サービスを提供している。オンラインの注文を近くの店舗でピックアップできるサービスだが、注文の受け取りは駐車場で、店員が製品を車まで届けてくれるものだ。メイシーズ(MACY’S)が買収した専門店の「ブルーマーキュリー(BLUEMERCURY)」も同様に5月末までにカーブサイド ピックアップサービスのために、115店舗をオープンする。