ファーストリテイリング傘下のジーユーは、韓国で運営している全3店を8月前後に閉店し、現地での店舗営業を停止する。2019年から韓国で広がった日本製品の不買運動や、新型コロナウイルス感染症拡大による消費減退などを受けたもの。「韓国はEC市場が発達しており、実店舗のビジネスのあり方自体を考えるタイミングでもあった」と広報担当者は話す。
現地のオンラインストアは7月末まで運営し、その後は韓国ユニクロのオンラインストア内で、準備が整い次第「ジーユー(GU)」の一部商品を販売する。ジーユーは4月末時点で、海外店舗として韓国の3店以外に中国本土に13店、台湾に14店、香港に6店を持つ。「ジーユーとして今後も海外事業に力を入れることは変わりがなく、機会があれば出店していく」という。
ジーユーが韓国1号店としてソウルのロッテワールドモールに出店したのは18年9月。ユニクロは05年9月に韓国に進出し、現在179店がある。ユニクロは「今後も韓国で出店を進めていく」。